2011年2月16日水曜日

日経ビジネスさん、ありがとうそしてさようなら

今日日経ビジネスと日経コンピュータを解約した。
 
日経ビジネスはかれこれ10年近く購読していたことになる。留学時代に富士山.comで日本の貴重な情報源として購読を始めた。その頃は学割があってかなりアメリカに居ながら安い値段で購読できたのを記憶している。

当時3冊くらい日本の雑誌を購読していたのだが、それだけWebの情報が充実していなかったということだ。雑誌がiPadで読めるなんて俺は少なくとも想像していなかった。毎週時間をかけて記事の隅から隅まで読んでいた。その頃は500円以上の価値があった。
 
ところが最近特にこの一年だ。袋を開けないまま机の上に平積みになっているか、読んだとしても10分くらいでざっと目を通すだけの状態が続いていた。
内容が悪くなったとも思わないのだが、Webで得る情報の方が圧倒的に速いのだ。雑誌に目を通す頃には新鮮味がかける状態になってしまっている。
なぜこのような事態になってしまったのか?

理由はいくつかあるとおもう。
ネットの情報は正確な情報もあれはデマも混ざっている。それはわかった上で目を通している。Appleの新製品の情報なんて最後にいつも?マークが付いていてそれがデマなこともよくある。それをわかった上で毎日新しい記事に目を通す。
日経ビジネスはある程度の記事の担保がないと、掲載できないのだろう。Webの鮮度の高い記事に慣れてしまうと、日経ビジネスの鮮度の無さに、今更何を言っているの?って感じにどうしてもなってしまう。
プロの記者は嘘は書けないなど、裏が取れないと記事にならないらしい。キュレーション関係の記事を読んでも「裏をどのように取るかが課題になる」とか言っている。でも今の時代に裏をとる必要なんてあるのか?嘘の記事書いてたらRetweetされないだけだ。勝手にフィルタリングされていくのだ。

記事に対して慎重になりすぎていて、日経ビジネスに載るようなビジネスモデルは全く参考にならない。完成されたビジネスの紹介記事読んでもそんなのもう競合が多すぎるし、気になった時にググれば質のよい情報がすぐに検索出来る。

最近テレビ業界はCMで金が入らないから番組ごとCM化させているらしい。大手チェーン店からお金を貰って作っている番組とか。雑誌の記事も下手すると広告料金をもらって記事を書いているのではないかと勘ぐってしまう。日経ビジネスの一般記事はそれはないだろうが、本当に部数が伸びない雑誌はやりかねないと思う。

てな感じで個人的には質の悪い情報を金を払って買っている状態になってしまっていたのだ。

日経ビジネスさん今まで10年間いろいろ学ばせていただきました。ありがとう。そしてさようなら。
もう二度と購読することはないでしょう…

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